今回、ご依頼を受けましたこちらのNBOXは、停車中はエアコンが効くのに、走り続けるとエアコンが効かなくなるということで、急きょお預かりのなりました。
最初の検査にてすぐにわかったのが、エアコンガスの高圧側が異常に高い数値となっていました。走行すると圧力は更に上昇しますので、途中で圧力の上がりすぎにより、安全装置が働き、クーラーコンプレッサーを止めていたのが原因でした。冷却能力が低下していたのでしょう。クーラーコンデンサーも触診で異常が見られましたので、まずクーラーコンデンサーを交換していきます。
一般的な冷却能力低下の場合、通常クーラーコンデンサーの交換で大抵は大丈夫なんですが、今回はそれでも高圧側の圧力が下がらず...。
電動ファンは回っているが、もしかしたら通常よりも回転数が少ないのかもと、電動ファンモーターも追加で交換をさせていただきました。
コンデンサー、電動ファンモーターを交換しても症状の改善は見られず。謎が謎を呼び、原因を追究するあまりついつい写真を撮ることを忘れた多数の作業状況。金額的にも時間的にも...焦りが出てくる中、お客様とご相談させていただきまして、エキスパンションバルブ、クーラーコンプレッサーを交換させていただきました。あと残るはエバポレータだけだが、エバポはないだろうと強く願って全て組み付けました。
ドキドキの真空引き、ガスチャージ。今までで一番悩んであれこれ試した作業だったような気がします。しっかり真空が保持されているのを確認して、クーラーガスを充填していきます。最後圧力も理想の数値に変わり、試乗しても元気にコンプレッサーが動き続けてくれていました。ようやくお車のお引渡しができます。N様、しばらくの間お時間をいただきまして申し訳ございませんでした。後日談ですが涼しく使っていますとご感想をいただきました。ありがとうございます。
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